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副院長の小屋

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藤本研修会ペリオコース第四回目に参加してきました!

だいぶ朝夕は涼しくなり、過ごしやすい季節になってきましたね。
さて、この土日ですが、2ヶ月に一度通っている『藤本研修会ペリオコース』の4回目を受講してきましたので報告させて頂きます!
第四回目の今回は
『骨整形術、および遊離歯肉・結合組織移植術』についての講義と実習でした!
・・・なんだか最近、副院長は手術の話ばかりで、「切りたがりなんじゃない??」と変に思われてしまいそうですが-A-;
逆に、「そうならないために藤本研修会で学んでいる」と言っても良いと思います、
藤本研修会が掲げる理念は「エビデンス(医学的根拠)に基づく歯科医療の習得」です。
つまり、「この場合は手術を行った方が成績がいい」とか「この症例は、手術までは必要ない」といった判断を、術者の私見でなく、確実なデータベースの中で決断する力を養うために勉強している訳です。。
普段なかなか論文から読み込む余裕のない自分のような臨床医にとって、こういった場でまとめられた話としてそれを聞くことが出来るというのは大変ありがたいことであります。
さて、話はそれましたが、今回習ってきた内容の報告をさせていただきます。
まず『骨整形』です。
初めて聞いた方はほとんど美容整形みたいなのを想像しそうな名前ですが、れっきとした歯周病オペです。
「ちょっと待って?歯周病って骨が無くなる病気でしょ?なのに骨を削っちゃうの??」と、疑問に思われる方は多いと思います。
前回の報告でお話しした通り、歯周病オペとは『歯の、見えない部分の汚れを、歯茎をめくって直接見ながら掃除する』作業なのですが。
掃除して、そのまま歯茎を閉じるとどうなるか・・・?
歯周病菌に食い荒らされた骨は、あちこちで凹んだり尖ったり、入り組んだ岩場のような表面になっています。
当然、歯茎もそのまま入り組んだ形に直ってきます!
すると、せっかくオペまでしたのに、歯周病菌にとって住み良い環境(掃除のしにくい凹み、食べ物がたまりやすい尖り)が残ってしまい、再発の原因になります。
それを防止するため、せっかくオペまでしたなら、ついでに歯周病菌が住みにくい環境(掃除しやすい形態、食べ物が溜まりにくい形態)に整えておこう、というオペが『骨整形』になります。
ハブアブレイク!!
さて続いて、『遊離歯肉・結合組織移植』術です^^
これは『歯周病』に対するオペと言うワケでは無いのですが、用いることが出来ると、口の中の様々な不利な状況を改善できます。
遊離歯肉移植は、すなわち強い歯茎を作るための処置です。
歯茎が弱いと、歯周病を悪化させる原因になったり、歯磨きがしにくくて虫歯を作りやすくなったりします。これを改善する処置というわけです。
結合組織移植は、すなわち歯茎の形や量を増やす処置です。
たとえば歯を抜いたりすると、歯を支えた骨が無くなり、その部分は凹みます。これをこのまま治すと、凹んだ部分に合わせて歯を作るので、歯がでかくなります!(想像できますか?)これを防止するには、とにかく移植により凹んだ分を膨らますことで改善するしかありません。
これらのオペは高度な技術と、歯周組織の深い理解が要求されるので、ほとんどの歯科医師がやったことがないまま歯科医師人生を終えていると思います(マジです)
また、なかなかそこまでのオペを望まれる患者さんも少ないので、行う機会も多いとは言えません。
しかし自分は今まで何件か、移植のオペをやってきました。
どの症例も、問題なく成功して、不利な状態がばっちり改善されました!!(と思っています)
どちらのオペも、『やらなくても、何とかなる』かもしれません。しかし、『やらないと、ベストではない』ならば、ベストが実現できる歯科医師に、自分ならなりたい。
まだまだヒヨッコですが、、「習ったからにはやってみる!」の精神で、引き続きこれからも自分はトライし続けたいと思います(>口<)!!