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院長の小部屋

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韓国に研修旅行に行って参りました。

6月22、23、24日の三日間お休みを頂き、韓国に勉強に行ってきました。
韓国はもともと日本に比べて、歯科医療の発展した国で、医者になるより歯科医師になる方が難しいと言います。

特に最近は美容ブームの影響でさらに需要が高まっており、歯科医師は引く手あまただそうです。

そんな歯科先進国である韓国でも腕利きの5人の歯科医師たちで組織された、5Matrix(大学教授なども含まれる!)による特別講義・実習が受けられるとあり、今回参加させて頂きました。

内容は、
「インプラント ソフト&ハードティッシュマネジメント」
皆様にも分かりやすい言葉に置き換えると、
「インプラントを出来るだけ長く使っていただくための、骨&歯茎の条件改善法」
といったことです^^

インプラントも現在の形(ネジ式の歯根型)に落ち着いてから30年以上が経ち、だんだん問題点もはっきりしてきました。

というのも、生まれたばかりの技術であったインプラントは、現在に至っても歯科大学の授業でもたいして多くは教育されず、それぞれの臨床家・業者が様々な方法・道具を提唱している段階にあって、正解というものが見えにくいんです。

ですが、近年だんだんとバラバラだった考え方がまとまり始め、
「こうすれば長持ちして、うまく行く!!」
という方法が少しずつ導きだされてきました。

その一つが、インプラントソフト&ハードティッシュマネジメントという考え方です。

つまり今回の勉強会は、
「インプラントを、残った骨にただ植えるだけ」の治療から、
「インプラントを入れる前に、周りの状況を出来るだけ最高の条件に改善してから植えよう!」
という、治療にかわりつつある、現在のインプラント最前線を学びにいったんです。

最近までのインプラントは(現在も一般的にはそうでしょう)、残った少ない骨にどうやってインプラントを収めるかということに躍起になっていました、
しかしそれでは、インプラントが入りはしても、将来的に長く使って頂けるようにはならないかもしれない。

歯茎が足りなければ、丈夫な歯肉を移植して作らなくてはならないし。
骨が足りなければ、骨を増やす処置を施さなければなりません。

その処置の理論と手術法を詳しく学んできました。

記事が長くなってしまいましたが。
大変短い勉強旅行ではございましたが、実り多い研修となりました^^
これからの臨床に役立てていきたいと思います!